新型コロナウイルスが米国に与えるマイナス影響は限定的

2019年末から中国を発信源にして広まっている新型コロナウイルスですが、ここにきてどうやら米国経済に与える影響は限定的という見方が多いようです。

既に新型コロナウイルスのゲノム解析は進んでおり、これまでの発症経過の分析も進んでいます。

新型コロナに関して WHOの報告によると、

  • 拡散力は SARS (重症急性呼吸走行軍)やMARS などよりも高いが、毒性はSARSやMARSと比べると低い。
  • 発症すると95%くらいの確率で高熱を伴う。
  • 致死率は約2%
  • 必ず重症化するとは限らない
  • 感染者の80%は軽症で済み、退院している
  • 重症化するのは発症から約1週間後が多く、微熱や倦怠感などを感じたら油断せずに休養を取り、遼生に努めることが重要。
  • 予防策としてはアルコールなどによる手洗いをしっかりと行うことが効果的。

米国アナリスト達の予想によると、今後の米国においても感染者は増えるだろうけれど、国内の経済がパニックになるような状況にはならないだろうということです。

そして米国株式への影響ですが、むしろこれはプラス材料として働く可能性が高いという見方が出てきています。

なぜなら新型ウイルスによるパンデミックなどのリスクの観点から、一時的に株式から債券市場へお金が流れる可能性が高くなります。

そうなると債権の価格が上がり、逆に債権の長期金利が下がることが予想されます。

これは株も同じで株価が上がると利回りが低下し、逆に株価が下がると利回りは上昇します。

そして債権の長期金利の低下は小・中型株やグロース株にとっては金利のプレッシャーが下がるので、ある程度余裕を持った状態で成長しやすい環境になることを意味します。

なので長期金利の低下が予想される今回の状況は、米国株式市場においてはとても歓迎される形になります。

ただし、中国の近隣諸国(韓国、日本、東南アジアなど)はそれなりにマイナスの影響を受ける可能性が高いです。

特にインバウンド産業は渡航規制などにより、それなりに大きな損失になることが予想され、株価にもそれが表れるはずです。

また一時的ではあるものの、多く人が外出を控えることから、テーマパークなどを主体とする企業の株価にも影響が出るでしょう。

よって今後は新型ウイルスの影響がある程度落ち着くまで、影響をもろに被りやすい地域 (中国、韓国、日本、東南アジアなど) やセクターを避けて、適切な場所に投資を行っていくのかが重要です。

上記の理由から今回の新型コロナウイルスの広がりにおいても現時点では米国の一人勝ちが続きそうです。

油断は禁物ですが、しっかりとこの波に乗っていくことが今後の株式トレードに対する姿勢になります。

ちなみに今後の状況によっては、新型ウイルスのさらなる広がりによりスラックやズームなどのビジネスチャットやリモートオフィスのサービスを提供する企業が伸びそうです。