コロナ禍はバイオテック株に注目

世界はコロナ禍による経済停滞が起こっていますが、アメリカの株価は比較的に底堅く推移しています。

特にリモートワーク系の企業の株価が強く、GAFAMに代表されるテック系の株は高値を更新しているものが多いです。

そして今回はテック系ともう一つコロナ禍で注目されている分野としてバイオテック系の株について書いていきたいと思います。

ワクチン競争がコロナ禍での投資テーマ

コロナ禍により米国と中国によるワクチン開発競争が激化しています。

米国では死者数と感染者数の増加がなかなか減速せず、当初の楽観的な予想とは異なり米国経済にネガティブな影響をもたらしています。

失業保険の申請者数は2000万人を超え、失業率は戦後最悪の14.7%まで上昇しました。

また失業者の申請人数はまだ増えており、このままだと3000万人以上の失業者が出るとも言われています。

そんな中でワクチン及び抗ウィルス薬の開発は健康面のみならず経済面でも、今後のアメリカ経済にとって大きなキーとなっています。

また新型コロナに対するワクチン開発はアメリカ経済だけでなく、世界経済にとっても待ち望まれていることであり、安心して普段通りの暮らしを取り戻していくためには必要不可欠なものだと考えられています。

いま全世界を襲っているこのコロナ禍に対してアメリカのトランプ大統領は『ワープ・スピード計画』を発表しました。

この『ワープ・スピード計画』とは、現時点で走らせている100近いワクチン開発計画の中から14の有望な候補に絞って、その14の候補に対して政府が迅速な支援と資金を提供するというものです。

これにより、ファイザーやジョンソンエンドジョンソンなどの大手製薬会社もワクチン開発に積極的に乗り出してきました。

ワクチンの認可は狭き門

米国によるワクチン開発は熱を帯びており、既にいくつかのバイオテック株においては高騰している銘柄もあります。

実際にモデルナやノババックなどは期待値も高く既に株価は100%以上の値上がりを見せています。

しかしワクチンの認可は狭き門になることも事実です。

ワクチンが正式に認可されるまでは1~3相までの3つの臨床試験を全てクリアしなければなりません。

この臨床試験を全てクリアするのはとてもハードルが高く、第2相までには半分、第3相ではさらに多くのワクチンが落とされてしまいます。

最終的には95%以上のワクチンが臨床試験で落とされてしまい、残るのは基本的に5%以下となります。

第三相の臨床試験が始まるまでが勝負!?

今は過熱しているバイオテック相場ですが、いつまでも上がり続けるわけではありません。

もしワクチンの開発が臨床試験をパスできず認可されないと、今は期待値によって上がっている株価も一気に値下がりしてしまう可能性が高いです。

上記のような値下がりのリスクを少しでも回避するためには臨床試験の結果が出る前に売ってしまうのがひとつの安全策です。

その一つの目安となるのが第三相の臨床試験が始まるまでです。

もうある程度の有望の候補というのは絞られており、それらは第二相までは残る可能性が高いです。

しかしそんな候補も第三相の臨床試験においてはそのほとんどが落とされてしまいます。

最悪の場合、全滅してしまうことも想定しておく必要があります。

なので第三相の臨床試験が始まるまでには、購入したバイオテック株の大部分もしくは一部を一度手仕舞っておくというのが手堅く利益を確保する方法の一つとなります。

注目のバイオテック銘柄

いま私が注目している銘柄としてバイオンテック(BNTX)が上げられます。

バイオンテック(BNTX)はドイツに本社を置く企業ですが、今回のワクチン開発にファイザーと組んで臨んでいます。

モデルナやノババックなど他の製薬会社の株かと異なり、まだこの企業の株価は大幅な値上がりをしていません。

もちろんこのまま全く値動きが無く終わってしまう可能性もゼロではないですが、リスクとリターンを考えると、悪くは無いと思い注目しています。