米中ワクチン開発競争の行方

新型コロナに対しするワクチン開発が激しくなってきています。

特に多額の資金を投じているのがアメリカと中国になります。

新型コロナの世界的な蔓延は米中によるワクチン開発競争を誘発させ、世界の投資家もその行方に大きな関心を抱いています。

米ソによる宇宙開発競争に似ている

いま繰り広げられている米中によるワクチン開発競争は、第二次大戦後に行われた米ソによる宇宙開発競争に似ていると感じます。

当時も米ソが互いに世界の覇権国家となるために、宇宙空間の開発を行うために競争を繰り広げました。

いつの時代においても宇宙に人が行くというのは夢のある話であり、当時も多くの人々がこのプロジェクトに大きな関心を寄せました。

一方でこの宇宙開発は軍事的な意味合いも強く、宇宙を制すものが世界を制すと言う覇権国家としてのプライドをかけた争いでもありました。

またこの過程でスペースシャトルなど多くの技術が開発され、目覚ましい進展を遂げました。

この著しい技術の発展により、今ではアメリカ人だけでなく、日本人や様々な国の飛行士もスペースシャトルに乗って宇宙に飛んでいく時代となっています。

おおよそ20年にも及び続いた宇宙開発競争でしたが米ソ共に多額の資金をこの開発競争に投じていたこともあり、徐々に続けるのは困難になっていきました。

そこで米国のアームストロング船長を乗せたアポロ11号が、世界初の有人飛行による月着陸を成功させたところで、その開発競争にも終止符が打たれました。

翻って考えてみると、今の米中のワクチン開発競争はこの構図と似ており、互いに今後の覇権国家としての地位を獲得、維持するための動きとも見ることができます。

中国のワクチン開発は微妙かも

アメリカは既にギリアド社のレムデシビルが抗ウィルス薬としてFDAに承認されたり、モデルナなどの有力な企業が開発しているワクチンに対する買取を政府が保証しています。

このように抗ウィルス薬やワクチン開発に対するアメリカの本気度は日を追うごとに増しているわけですが、かたや中国はどうかというと・・・今のところ抗ウィルス薬やワクチン開発の進展などで目立った情報はありません。

また投じているワクチンの開発資金に関してもアメリカが2020年3月6日に緊急で8700億円の緊急予算を盛り込んだ法案を成立させたのに対して、中国はそこまで大規模な予算を投じているという情報はなしです。

これは完全に私的な予想ですが、中国がワクチン開発を成功させる確率はかなり低いと見ています。

というのもワクチンを開発するには高度な研究設備が必要であり、さらには開発されたワクチンを大量増産するための工場も必要です。

それらはアメリカであれば、ファイザーやEBSなどの民間企業が行うことができます。

しかし今回アメリカは中国と共同でのワクチン開発を拒否しています。

なので現時点で中国の使える開発設備はかなり限られており、大量増産するための環境においてもアメリカとはかなり差があるのではと感じます。

それでも米国は本気

とは言っても中国によって万が一にもワクチン開発を成功されてしまい、それが世界に出回ってしまうとそれこそ覇権国家の争いに関してアメリカは窮地に立たされかねません。

またアメリカ本土が新型コロナのパンデミックにより既に大量の死者を出しており、ここから経済が以前のように完全復活するためにはアメリカ国民の新型コロナに対する恐怖を取り除く必要があります。

それにはやはりワクチンが必要不可欠であり、ゆえにその存在が待ち望まれている状況です。

アメリカによるワクチン開発が有力だが・・・

もしワクチンが開発されるとすれば、それは現時点でアメリカが一番有力だと予想します。

しかしアメリカの資金とバイオ技術力をもってしもワクチン開発に成功する保証はどこにもないことも事実です。

なので最悪の場合として、世界のどこにおいてもワクチン開発に成功しない未来というのも考えておく必要がありそうです。