介護士の私が米国株に投資する理由

私は2019年8月頃から米国株式への投資を開始しています。

気が付けばもう1年以上が経ったのですが、この記事ではなぜ私が米国株式への投資をしているのか。

その理由について書いてます。

投資をまだ行っていない、どうしようか迷っているという人は一つの参考にしていただければと思います。

介護士の給与収入だけでは無理ゲー

私自身は2020年7月で介護士として5年目を迎えているのですが、32歳から介護士になったのでいわゆる転職組です。(ちなみに前職はケーブルテレビの営業でした)

新型コロナが全世界に蔓延する2020年の1月末に介護福祉士という国家資格の試験を受け、同年の3月になんとか合格し、今は介護福祉士として現場で働いています。

訪問介護をメインとしている一般サラリーマンなので収入は基本的に給与収入になります。

介護士として月の収入はけっして多くはないですが、生活費に困ったことは今のところありません。

もし今の収入がずっと維持できるのであれば将来的な不安も特には感じないです。

しかし残念ながら介護士としての給与収入のみでは、今は良くても20年後や30年後の生活に対して余裕を生み出すほどの収入を得るのは難しいのが現実です。

ちなみに将来に向けて月に多少の貯金をすることは可能です。

ですがそれだけで将来に対して十分な「富」を築き上げるのには限界があります。

仮に月3万円を10年間コツコツ積み立てたとして、

■ 10年 × 12カ月 × 3万円 = 360万円

10年後のわたしの銀行口座の残高は360万円の金額が記載されます。

さらに老後に向けてもう10年間、合わせて20年間コツコツと積み立てたとしても

■ 20年 × 12カ月 × 3万円 = 720万円

20年後のわたしの口座残高は720万円です。

この720万円は少ないとは言えない金額ですが、かと言って老後に向けて安心できるほどの金額ではありません。

仮に20年後に病気などを患って仕事を失い無収入になったとすると、私の平均的な月々の生活費から考えて5年くらいで資金も尽きてしまいます。

20年間も頑張って貯めたお金だって5年もあれば使い切ってしまうのです。

ちなみに私は20年後でもまだ50代後半です。

日本人男性の平均寿命(約80才)から考えると、50代後半からでも20年以上の人生が残されていることが予測されます。

恐ろしいのはたとえ無収入でも、そこから20年以上の人生があることです。

また最近では年金不安(年金だけでは将来の生活が維持できない)から老後までに最低でも2000万円の貯蓄が必要だと叫ばれています。

ちゃんと月々の年金支払い老後にそれを受給するのは前提としても、それでもまともな生活を維持するには2000万円という金額が足りないという事です。

しかしながらその2000万円の不足に対しても上記の720万円では埋め合わせるには1300万円ほど足りない金額です。

さらには老後になる前に収入が途絶えてしまう可能性もあります。

例えば私は介護士としてフルタイムで働いていますがヘルパーは体力勝負なところもあるので、いつまで介護士として現役で働き続けられるのか分かりません。

介助中に背中や腰などを痛めたりして満足に働けなくなってしまうかもしれません。

あまり考えたくありませんが癌などの病気を患って急な出費や退職を余儀なくされるかもしれません。

そうなると今は良くても将来のお金に対しては不安なのが現実です。

この不安を取り除くためにはどうすれば良いのか?

少なくとも将来に向けて安心できるくらいの資産を築いていくためには、単純に給与収入の中から一定の金額を貯金するだけでは不十分。

不足を補うためには何が必要なのか?

老後に向けて十分な資産を築くためには収入の中から貯金していたお金(資産)をさらに増やしていく必要があります。

そうすることで2000万円という金額にも十分に到達することが可能になります。

では大切なお金(資産)を増やすためには具体的にどうすれば良いのか?

資産を増やすためには

資産を増やすためには「投資」を行う必要があります。

ちなみに私は投資を「お金を働かせる行為」と捉えています。

自分が働かなくても、投資を行うことにより時間とともにお金が勝手に増えていくというわけです。

もちろん何に投資するのか、その対象はしっかりと精査しなければなりません。

なんでもかんでも投資対象にしていてはリターンを得たり、安定的にお金を増やしていくことは難しいからです。

では、具体的には何に投資するのか?

その答えは「株式」になります。

株式に投資する理由

なぜ数ある投資対象の中から株式に投資するのか。

その理由は5つあります。

理由1:r>g という不等式

株式に投資する理由の一つとしては、金融資本主義の世界においては労働による賃金上昇率(g)よりも株式などの資本収益率(r)の方が高いからです。

要は今も昔も世界的にサラリーマンの給与の上昇率よりも、株などの金融資産の上昇率に方が大きいのです。

特に日本の名目賃金上昇率は先進国の中では極めて低い状況(マイナス成長)です。

下記は過去25年間(1994年~2018年)の名目賃金の上昇率を国ごとに棒グラフ化したものです。

出典:日経ビジネス – なぜ給料が上がらないのか「負のループ」に陥った日本

過去25年間で米国やイギリスは100%近い伸びですが、日本は4%のマイナスとなっています。

それに比べて世界の株式の時価総額はどんどん上がっています。

下記は米国で最も有名な株価指数の一つであるダウ平均株価の長期チャート(1985年~2020年)になります。

出典:市場概説 > ダウ平均株価

なので基本的にはサラリーマンで働いてもらえる給与の昇給率よりも、GAFAM(Google、アマゾン、Facebook、Apple、マイクロソフト)のような企業の株の上昇率の方が高く、それらの株に投資していた方が資産構築には圧倒的に有利なのです。

理由2:インターネットさえ使えればOK

今はネット証券があるので誰でも手軽に米国や外国の株を購入することができます。

基本的にはインターネットに繋がる環境とPCもしくはスマホがあれば証券会社への口座開設手続きや株式の売買を完了させることができます。

理由3:借金の必要なし、少額から始められる

株式は少額から購入することができるので不動産などのように数千万円の融資などを使わずに自己資金のみで無理なく始めることができます。

私も最初の投資金は50万円くらいでした。

今思えば、最初は10万円くらいからスタートでも十分だと感じます。

自分が無理のない範囲で、いつでも自由にはじめられるのが株式投資の魅力です。

理由4:流動性が高い

流動性とは、商品などの資産がどれくらい容易に交換できるかを示す性質を言います。

流動性が高いことによるメリットは売りたい時にすぐに商品や資産を売ることができるところです。

たとえばこれが不動産ですと、売りたいときにすぐに売れるとは限りません。

なぜなら今日とか明日に不動産の買い手を見つけることが困難だからです。

なので不動産は株式と比べると流動性が低いと言えます。

理由5:リスクとリターンが最適

株式はリスク資産と言われ、成長率が高い反面で時には大きく下落してしまうリスクがあります。

しかし株式の場合はちゃんとした銘柄選定を行っていればそのリスクは歴史上で最大でも下落幅は50%であり、株価も大抵の場合は2~3年以内に下落前の水準まで戻っています。

そしてその後は再び高値を更新し、上昇トレンドに転じています。

下記はS&P500というアメリカの上位500社を対象にした株価の指数をチャート化したものになります。(期間:1975年~2020年)

出典:S&P500指数チャート — SPX相場 — TradingView

URL:https://jp.tradingview.com/symbols/SPX/

一時的な下落局面はあっても長期で見ると順調に右肩上がりなのが分かります。

ちなみに債権などの安全資産では安定している反面、成長を期待することはできません。

はっきり言ってしまうと債権などの安全資産に投資するのでは日本円を貯金しているのと大して変わらないパフォーマンスになってしまうのです。

なので投資でお金を増やすためには株式などのリスク資産に投資する必要があります。

さらに株式に投資すると「複利」の力を最大限に使うことができます。

複利とは継続することで利子にもまた利子がつくこと(重利)を指します。

仮に100万円に年間で9%の利子がつくと1年後には109万円になります。

さらに翌年には109万円に9%の利子が発生し118万8100円になります。

貯金だと日本の金利はゼロなので100万円預けていても、2年後の残高は100万円で変わりませんが、投資を行い年間9%の複利の力を得ると残高は118万円以上になるのです。

ちなみに上記の年率9%という利率はS&P500という米国ETFの過去30年間(1990年~2020年)における平均パフォーマンスになります。

複利の力×長期投資はとてもパワフルな財産形成術

もし毎月3万円の積立投資を年間で9パーセントの成長を達成しながら20年間行うとすると、最終的な資産は20,036,606という金額となります。

出典:楽天証券【積立かんたんシミュレーション】

単純に20年間ただ貯金し続けたら資産は720万円です。

出典:楽天証券【積立かんたんシミュレーション】

そこに年率9%の複利を加えることで1300万円ちかくの金額を上乗せすることができます。

下記ではグラフの縦軸が750→2000に変化しており、同じ20年間という期間でも資産の増大率が格段に上がっているのが分かります。

出典:楽天証券【積立かんたんシミュレーション】

複利の力を加えると最終的な資産の差は貯金と比べて約3倍です。

下記を見ても分かるように長期投資を行うと積み立てによる金額よりも複利によって得る運用益の方がはるかに大きくなります。

下(薄青)積み立て額 / 上(青)複利運用益

出典:楽天証券【積立かんたんシミュレーション】

よって年率9%という利率は最初は大したことないと感じますが、長期間投資を継続することで10年後、20年後には恐るべき差になります。

なので満足にいく成長率(運用益)を確保するためには株などのリスク資産に投資する必要があります。

そして株式の中でも最も長期投資に向いているのが米国(アメリカ)株になります。

その理由は以下の3つになります。

理由1:長期で米国(アメリカ)の市場は上昇し続けている

米国の株式市場は長期に渡って高成長を続けている世界で唯一の市場になります。

もちろん5年くらいの短期間だけで切り取れば新興国や他の先進国の市場の方が成長率が高いという場合もあります。

しかし10年以上の長期におけるパフォーマンスで米国の成長率を凌駕する市場はまだありません。

以下はS&P500というアメリカの上位500社を対象にした株価の指数と日本の東証一部上場企業の株価を指数化した日経平均のパフォーマンスを比べたチャートになります。

期間:1990年5月~2020年5月(1990年5月末を100として指数化)

出典:マネックス証券

日本市場のパフォーマンスは66、対してアメリカ市場のパフォーマンスは842です。

上記からS&P500と日経平均では過去30年間でパフォーマンスにおよそ15倍の差があることが分かります。

上記のデータを見れば、長期においてどちらに投資すべきは明白です。

理由2:米国株は1株単位から購入できる

米国株は1株づつ購入することができます。

そんなの当たり前だろと思われるかもしれませんが、実は当たり前ではありません。

たとえば日本の株式は1株単位では購入できません。

具体的に1株づつ購入できることによるメリットは少ない金額から投資を始めることができるところです。

たとえばフェイスブックやネットフリックスのような有名な大企業の株であっても5万円くらいの少額資金で購入することができます。

さらには幅広い銘柄に対して資金を効率的に使って投資を始めることができます。

たとえば、iphoneなどで有名なApple(アップル)の株にも比較的少額の資金で投資することができます。

以下は日本の証券でも購入できる米国企業の一部になります。

銘柄株価(ドル)株価・チャート
Apple444.5Appleの株価・チャート
マイクロソフト212.4マイクロソフトの株価・チャート
フェイスブック268.4フェイスブックの株価・チャート
ネットフリックス494.7ネットフリックスの株価・チャート
ズーム258.7ズームの株価・チャート
コカ・コーラ47.8コカ・コーラの株価・チャート

ちなみに日本株の場合は最低でも100株単位からの購入になるのでその分だけ多くの投資資金が必要になり、選択肢も狭まり、資金効率も低下する可能性が高いです。

理由3:現在では日本の証券会社でも米株を簡単に購入できる

私は2019年から米国株に投資し始めたのですが、すでに日本の大手証券会社でも多くの米国企業の株やETFを購入することができました。

誰でも知っている有名企業からまだ一度も名前を聞いたことのない企業など様々な銘柄を取り扱っています。

そして売買に掛かる手数料も大手ネット証券であれば0.5%以下で行うことができます。

仮に3万円の取引を行ったとしても一回に掛かる手数料は150円以下になります。

下記は2020年現在のデータですが、取り扱い銘柄数は年々増えています。

証券会社名手数料取り扱い銘柄数(米国株)
SBI証券0.45 %3122
楽天証券0.45%2443
マネックス証券0.45%3375

また最近ではインターネットを使用して本人確認や住所確認を行い、手軽に誰でも短時間で証券口座を持てるようになっています。

さらにネット上での情報発信も進んでおり、証券会社のオウンドメディアや個人投資家のメディアなどから米国市場や米国株式、企業の決算結果など良質な情報を多く得ることができます。

最後に

重要なことは少額でも良いのでなるべく早く始めること。

なぜなら安定した資産構築のための投資は長期投資になります。

なのでなるべく早く投資を始めた方が良く、50代よりは40代、40代よりも30代の方が望ましいです。

しかし、いつから取り組んだとしても遅すぎるということはありません。

なぜなら仮に5年とか10年という期間であっても、正しい投資手法でアプローチすれば資産は貯金と比べて大幅にプラスになる可能性が高いからです。

またサラリーマンに定年はあっても投資家に定年はありません。

仕事を定年退職して、年金生活であっても投資でリターンを得ることは可能です。

なので自分にとって必要だと感じたのであれば、今かでもすぐに始めていくことをお勧めします。

まとめ

  1. サラリーマンの収入だけでは老後や10年~20年後の未来に向けて不安
  2. 資産を増やすためには、貯金ではなくリスク資産に投資する必要がある
  3. 株式投資を行うことにより、サラリーマンでも資本収益率(r)を味方につけることができる
  4. 株式投資はインターネットさえ使えればOK
  5. 株式投資は少額(10万円くらい)からでも始めれる
  6. 株式投資はリスクとリターンが最適
  7. 複利の力×長期投資をとてもパワフルな財産形成術
  8. 米国株式に投資する理由①:長期で米国(アメリカ)の市場は上昇し続けている
  9. 米国株式に投資する理由②:米国株は1株単位から購入できる
  10. 米国株式に投資する理由③:現在では日本の証券会社でも簡単に購入できる
  11. 投資の開始時期に遅すぎることは無い。必要だと感じたときがはじめ時