介護士の私が決算を頼りに米国小型グロース株に投資してみた

2019年の8月から決算を頼りにした米国株投資を始めてまる1年が経過しました。

いまでも介護士として働く一方で主に小型のグロース株を中心に米国株への投資を行っています。

いきなりですが結論としては、今後も決算を頼りにしたグロース株への投資を継続していきます。

理由はいくつかあるのですが、一番大きいのはインデックス投資などと比べてパフォーマンスが非常に高いことです。

そこでこの記事では過去一年間のパフォーマンスを振り返りながら今後も決算中心のトレードを継続する理由について書いていきたいと思います。

ちなみに決算を頼りにする投資とはどんな投資方法かと言えば、良い決算なら買う。ダメなら売る。ただそれだけです。

良い決算の条件とは?

良い決算の条件とは、

  1. 売り上げ高
  2. EPS
  3. ガイダンス

上記の3つ全てにおいて事前のアナリスト予想の数字を上回ることが良い決算の条件になります。

良い決算を出した株はバイ&ホールド。

決算内容が条件を満たせなければ基本的に株は売却となります。

とてもシンプルなルールですがこれを一年間継続することを心がけてきました。

それではまず小型株の中で、2019年8月から現在(2020年8月24日)までホールドし続けている3つの銘柄(OKTA、CRWD、ZM)の成績を見ていきます。

OKTA(オクタ)のパフォーマンス

  • 初期の購入価格:122.34ドル
  • 8/24(月)の株価:208.39ドル
  • 1年間での上昇率:70.33%

CRWD(クラウドストライク)のパフォーマンス

  • 初期の購入価格:58.22ドル
  • 8/24(月)の株価:112.02ドル
  • 1年間での上昇率:92.4%

ZM(ズーム)のパフォーマンス

  • 初期の購入価格:62.64ドル
  • 8/24(月)の株価:289.68ドル
  • 1年間での上昇率:362.45%

上記の3銘柄は良い決算を出し続けているので、ずーっとバイ&ホールドを継続しています。

私は2019年の8月からホールドし始めたのですが、もし上記の3銘柄をIPO直後からルール道理に2020年8月24日までホールドし続けていた場合は以下のようなパフォーマンスになります。

ティッカーIPOした日期間(日)株価(ドル)上昇率
OKTA2017/4/17122523.51786%
CRWD2019/6/1443764.1674%
ZM2019/4/1849462.00367%

※株価(ドル)の欄の数字はIPO直後の株価になります。

OKTAについて(IPO直後からの株価推移)

OKTAはIPOしてから3年と4カ月が経過していますが、この期間の上昇率は786%と株価はIPO直後から既に9倍近くになっています。(ちなみにこの1225日という期間においてOKTAは一回も決算を取りこぼしていません)

CRWDについて(IPO直後からの株価推移)

CRWDはIPOしてから8月までは順調に株価が伸びていきましたが、その後は下落に転じ、さらには新型コロナの蔓延も重なり株価は一時的に33ドルまで下げました。

しかしその後は一気に上昇に転じ、コロナ前の高値(96.05ドル)を更新し、2020年8月24日の時点ではIPO直後の価格から74%の上昇となっています。(ちなみにこの437日という期間においてCRWDは一回も決算を取りこぼしませんでした)

ZMについて(IPO直後からの株価推移)

ZMは2019年の7月までは順調に株価を伸ばしますが、そこから同年12月まで下落に転じます。

しかし12月の62ドルを底値に一気に上昇に転じ、2019年7月26日の高値(102.20ドル)を更新し、その後も驚異的なスピードで高値を更新し続けていきます。

そして2020年8月24日の時点ではIPO直後の価格から367%の上昇率となっています。(ちなみにこの494日という期間においてZMは一回も決算を取りこぼしていません)

3銘柄とも素晴らしいパフォーマンスなのですが、長い期間において良い決算を出し続けているOKTAのパフォーマンスが非常に際立ってますね。

ちなみに最も有名な米国株インデックスの一つであるS&P500の年間での平均リターンは約7%と言われています。

それと比べても驚異的なパフォーマンスです。

もちろん、上記の3銘柄にだけずっと投資し続けていたわけではありません。

他のグロース株銘柄にも投資しています。

しかし基本的に自分の場合は良い決算を出した株をさらに買い増していくかたちで運用しているのでポートフォリオは上記3銘柄のような好決算を連発している株の占める割合が高くなっていきます。

決算が良ければバイ&ホールド。

決算がダメだった企業の株はすぐに売る。

こうすると必然的に勝ち残った強い銘柄に資金が集中していきます。

さらには仮に決算がダメで株価が購入価格から大幅マイナスになったとしても、すぐに売却することで投入資金が少ないうちに見込みのない投資先を損切できる可能性が高くなるというメリットがあります。

それでは次に決算を取りこぼしなどで途中で売却した株についても振り返ってみたいと思います。

途中で売却した小型グロース株のパフォーマンス

ここでは途中で売却した7つのグロース株の運用成績を振り返ってみます。

①TEAM(アトラシアン)

  • 購入価格:143.29
  • 売却価格:173.36
  • 利益率:+20.9%
  • 8/24(月)の株価:166.64ドル
  • 売却理由:決算が良くなかったから
  • 売却後の決算と株価の推移:ホールドしてからしばらく良い決算を出し続けていたのですが2020年7月30日の決算(良くなかった)後の株価はずるずると下がっている状況です。

②LYFT(リフト)

  • 購入価格:53.48ドル
  • 売却価格:32.49ドル
  • 利益率:▲39.35%
  • 8/24(月)の株価:28.93ドル
  • 売却理由:コロナ禍により2020年4月に悪い意味での利益警告が出たため
  • 売却後の決算と株価の推移:ずーっと良い決算を出し続けていたのですが、2020年8月13日の決算は予想を下回りました。その後の株価は相変わらず伸び悩んでいる状況です。

③TTD(トレードデスク)

  • 購入価格:278.78ドル
  • 売却価格:225.49ドル
  • 利益率:▲19.12%
  • 8/24(月)の株価:461.78ドル
  • 売却理由:TTDは掲載広告のカスタマイズができるサービスを取り扱っている企業なのですが、コロナ禍により経営が苦しくなる企業が一気に多くなりました。それによりローカル広告がカットされる事態が多発。ローカル広告費の減少はTTDの決算に悪い影響をもたらすのではと思い、途中で売却しました。
  • 売却後の決算と株価の推移:その後にあった5月8日と8月7日の決算(4月~6月)は良かったです。株価は一気に上昇。高値を更新して8月初旬には500ドル手前まで到達しました。

④ROKU(ロク)

  • 購入価格:159.77ドル
  • 売却価格:128.24ドル
  • 利益率:▲19.74%
  • 8/24(月)の株価:147.13ドル
  • 売却理由:ROKUはオンライン・メディアプレイヤーを販売しているのですが、他社の広告をサービスに乗っけることにより企業から利益を上げています。TTDと同じ理由でコロナ禍によるローカル広告の減少が気になり途中で売却しました。
  • 売却後の決算と株価の推移:2020年5月7日と8月8日の決算はともに良かったです。株価はもちなおしてきました。しかしコロナ前の高値にはまだ届いていない状況です。

⑤WORK(スラック)

  • 購入価格:26.41
  • 売却価格:30.83
  • 利益率:+16.73%
  • 8/24(月)の株価:29.08ドル
  • 売却理由:大手であるマイクロソフトがバンドルしているTeamsというWORKに対する競合商品の普及率が高く、今後WORKの優位性を保つのが厳しいと感じました。なのでWORK株を売却しました。
  • 売却後の決算と株価の推移:2020年6月6日の決算は悪くありませんでした。(特別に良くもありませんでしたが)その後の株価は横ばい状態ですね。

⑥MTCH(マッチ)

  • 購入価格:82.61ドル
  • 売却価格:62.35ドル
  • 利益率:▲24.62%
  • 8/24(月)の株価:112.55ドル
  • 売却理由:決算が良くなかったから
  • 売却後の決算と株価の推移:2020年5月6日と8月7日の決算はともに良かったです。株価はその後に回復し、高値を更新して8月には120ドル台に到達しています。

⑦TWLO(トゥイリオ)

  • 購入価格:130.73ドル
  • 売却価格:98.75ドル
  • 利益率:▲24.46%
  • 8/24(月)の株価:251.26ドル
  • 売却理由:決算が良くなかったから
  • 売却後の決算と株価の推移:2020年5月7日と8月4日の決算はともに良かったです。株価は一気に上昇し、8月には280ドル台になっています。

振り返りと反省

上記の売却したトレードの中で振り返ってみて悔やまれるのがTTD(トレードデスク)のトレードですね。

決算は悪くなかったのですが、コロナ禍による株価の下落と広告費の減少という実体経済の悪さにビビってしまい途中で売却してしまいました。

しかしその後の決算では好結果を連発し、株価は順調に値を伸ばしていきました。そして8月24日現在ではコロナ前の高値を遥かに更新しています。

安易に良い決算を出している株を売るな!ということですね。

また逆の意味でLYFTに関しても学びになる点が多かったです。

LYFTのトレードでは良い決算を出し続けてもなかなか株価が伸びない株も稀にあることがわかりました。

ゆえにポートフォリオは一つの株への集中投資よりもある程度の分散投資(5銘柄くらい)が大事になってきます。

ちなみに新型コロナの蔓延によりアメリカでは一時的にリフトやUberなどの配達サービスが中止になったことから利益警告が発動しましたのでLYFT株を売却しました。

もしコロナが無かったらその後にLYFTは伸びていたかもしれませんね。

結果として大きくマイナスにはなりましたが、決算を頼りにしたトレードを実行するというルール(悪い利益警告は売り)に従った結果なのでLYFTのトレードにおいて悔いはありません。

これはTWLOとMACHに関しても同様ですね。

ちなみにグロース株は値動きが激しいのでプラス幅も大きいですがマイマス幅も一時的に大きくなる可能性が高いです。(OKTAやCRWD、ZMなどの長期チャートを見るとよく分かります)

しかし好決算を出している企業の株価は下落しても高い確率その後に上昇しています。

過去の自分のデータを見ても好決算を連発しているのにも関わらず、株価が伸びずに低迷したのは10銘柄トレードしてみてLYFTの1銘柄のみです。

あと強いて言えば株価がコロナ前の高値をまだ超えていないROKUとWORKですかね。(ROKUに関してはかなり戻してきていますが)

また仮に一度決算を取りこぼしても、その後に良い決算を連発すれば高い確率でまた株価は回復し、さらに上昇していきます。

MACHとTWLOあたりがこの例に当てはまりますね。

上記のようにデータを振り返ってみると良い決算を出し続けていれば80%くらいの高確率で株価は上昇し、70%の確率で過去の高値を更新しているのが確認できます。

そしてOKTA、CRWD、ZMなどのデータを見ると長い期間において良い決算を連続して出せば、出すほど株価の上昇率は50%、100%、200%、400%と上がっていく傾向にあります。

良い決算が積み重ねにより投資家の信頼が積み重なり、買いが買いを呼ぶ状態になっていく感じです。

決算を頼りにするトレードでより良い成果を上げるためには?

このことから勝率を高めて尚且つ大きな利益を得るためにもグロース株投資においては、

  • 一時的な株価に売買の判断を左右されない(狼狽売り厳禁)
  • ルール道理(決算の良し悪しで売買を判断)にトレードを行う

上記の2点が大切になっていきます。

加えて最低限のリスク回避のためにポートフォリオは最低でも3~5銘柄ぐらいに分散しておくのが望ましいです。(1銘柄だけだとリフトのようなこともあり得るので)

今後の方針

最初にも書きましたが結論としてはこれからも決算内容を投資判断にしたグロース株への投資を継続していきます。

理由としては以下の3つ、

  1. 1年間という期間でハイパフォーマンス(高いリターン)を達成できている
  2. 投資ルールが明確で再現性がとても高い
  3. 副業という位置づけであっても継続が容易にできる

1、に関しては体感で儲かってるなという感触を得ていたのですが、改めてデータを振り返ってみてもやっぱりという感じでした。

2、誰でも明確に分かる。その人の裁量や才能に依拠しないシステマチックな投資方法(良い決算ならバイ&ホールド。ダメなら売る)である。ゆえに自分みたいな投資歴1年の初心者でもインデックスを遥かにアウトパフォームするような運用成績を出すことができるのだと確信しています。

3、自分自身が副業的な立場で介護士としてそれなりにハードワークをしながらこの投資手法を実践していますが、早すぎて投資情報を追えないとか量が多すぎて整理しきれないということは無いです。現時点で英語も大して理解してないですが問題なくトレードできています。

まとめ

  • 決算を頼りにした小型グロース株(米国株)投資のパフォーマンスはとても高い。
  • 良い決算の条件とは、①売り上げ高 ②EPS ③ガイダンス、の3つを全てクリアすること。
  • 安易に良い決算を出している株を売ってはならない。
  • 一度決算を取りこぼしても、その後に良い決算を連発すれば高い確率でまた株価は上昇する。
  • 良い決算を出し続けると株価の上昇率も上がっていく。
  • 大切なこと1、一時的な株価に売買の判断を左右されない(狼狽売り厳禁)
  • 大切なこと2、ルール道理(決算の良し悪しで売買を判断)にトレードを行う
  • 決算を頼りにした小型グロース株投資を継続する主な理由は、①ハイパフォーマンス ②再現性が高い ③副業でもOK、の3つ。