テーパリング警戒時期に投資家に望まれる適切な姿勢とは?

2021年4月27日から28日にけてFOMCが行われました。

その議事録の中に、今後の米国経済の回復具合によってはテーパリング開始時期への議論をすることを提案する内容が記述されていました。

これにより投資家、市場関係者の間でテーパリングに対する注目が集まっています。

テーパリングとは?

テーパリング(Tapering)は直訳すると「先細り状態」や「徐々に先が細くなっていくこと」という意味になり、金融用語においては、QE(量的緩和)の縮小を意味します。

またQEとはQuantitative Easingの略で、市場に大量の資金を投入していくことを指し、具体的には資産買い入れプログラムや債券買い入れプログラムを導入してデフレ脱却を行う量的緩和政策のことを言います。

テーパリングとは上記のようなプログラムのペースを徐々に減速させていくことであり、それはFRBによる経済援助の補助輪を外すことを意味します。

テーパリングが示唆されるのは経済回復のシグナル

基本的にテーパリングとは金融相場から業績相場への移行期の前段階で起こるものであり、それは実体経済がリセッション入りした時のような心配される状況から脱したと判断されたことを意味します。

逆に雇用が十分に回復せず、消費者物価指数などの経済指標も正常な値まで回復しなければテーパリングが行われる可能性は非常に低くなります。

なのでテーパリングが施行されるときには経済は正常化しており、それを根拠に利上げなどが行われ、市場は業績相場へと移行するのです。

テーパリングによる株価下落は一時的

それまであったQEという補助が無くなるのでテーパリングの開始時期に関しては投資家もナーバスになります。

ちなみに2013年5月に当時 のFRB(米国連邦準備制度理事会)議長であったベン・ バーナンキ氏が、量的緩和の縮小(テーパリング)を示唆しましたが、その時に金融市場は一時的に大混乱しました。

そのことをテーパータントラム、またはバーナンキ・ショックとも言います。

また実際にテーパリグが示唆されてから行われるまでには期間があり、前回のバーナンキ・ショック時には2年近い間がありました。

ポートフォリオの確認

市場がテーパリング開始時期を意識し始めると投資家の警戒度が高まり、リスク許容度が一時的に下がる可能性が高くなります。

するとそれまで勢いだけで買われていたようなテーマ株などは売られやすくなる傾向にあります。

また最近で言えば、SPAC(特別買収目的会社)や仮想通貨関連のようにバリュエーションが定まりにくい、しっかりとしたファンダメンタルズが確認しにくい資産の取引にも注意が必要となります。

自分のポートフォリオが上記のような銘柄・資産に集中している場合はインデックスETF(VTIやVOO)などへの配分を増やしたり、他の銘柄に分散を効かせるようリバランスを心がけることが賢明となります。

過度に恐れる必要はない

上述したようにテーパリングは金融相場から業績相場への移行期に行われ、避けることはできません。

しかしテーパリングが行われるということは景気回復、経済正常化を意味します。

なので金融引き締めに対する一時的な警戒感から株価が下がったとしても、その企業のファンダメンタルズに問題が無ければ株価は再上昇する可能性が高いのです。

ゆえに一時的な株価の下落を恐れて、ポートフォリオの中身をオールキャッシュにしてしまうなどの行為は賢明とは言えないと判断します。

まとめ

  • テーパリングとは資産買い入れプログラムのペースを徐々に減速させていくことであり、それはFRBによる経済援助の補助輪を外すことを意味する。
  • テーパリグが示唆されてから実際にテーパリングが行われるまでには期間がある。
  • 長期的な視点では、テーパリングによる株価下落は一時的な可能性が高い。
  • ポートフォリオの確認し、必要であればリバランスを。
  • テーパリングを過度に恐れる必要はない。