今はBTCおよび仮想通貨に手を出すべきではないと思う3つの理由

BTC(ビットコイン)が2021年4月15日に史上最高値である65999ドルを付けてから急落しています。

既に最高値からは半値に近い価格まで下落しているのですが、安易な値ごろ感から買いを入れるには危険な状況だと感じています。

この記事ではそう判断するに至った3つの理由について記載しました。

理由①:市場は金融緩和からテーパリング警戒期へ

BTCの長期チャートを確認すると2020年3月13日に4001ドルを付けて、そこから2021年4月15日に史上最高値である65999ドルを付けるまでの約1年間で急激に上昇してきたことが分かります。

引用元:TradingView.com

ちなみに同時期の世界経済の状況を振り返ってみると2020年3月はパンデミック到来によるリセッション入りからの大幅な金融緩和を開始された時期になります。

それまでは順調だと思われていた世界経済ですが、パンデミック発生による事態の深刻さからFRBは急速な利下げを行い、資産買い入れプログラムが開始され、その後に政府による失業給付金などの配布も始まりました。

上記のようなFRBによる積極的な財政政策により、それまで急落していた株式市場も2020年3月23日を底として上昇に転じています。

引用元:TradingView.com

2020年3月から始まった大幅な金融緩和により生まれた大量の資金は株式市場だけでなく仮想通貨市場にも流入され始めていたことがBTCの価格推移から見て取れます。

しかし、いま相場環境に目を転じてみると2021年4月27日から28日にかけて行われたFOMCの中にテーパリングの開始時期の議論を示唆する内容が含まれており、それまでの相場環境とは変化しつつあることが伺えます。

今までのような金余り状態の終焉が訪れようとしている可能性があるのです。

そしてそれは今までは積極的になっていた投資家のリスク許容度の低下を意味します。

理由②:コインベースIPOによる当面の材料出尽くし

またBTCが史上最高値である65999ドルを付けた2021年4月15日は、米国最大の仮想通貨取引所であるコインベースがIPOした日(2021年4月14日)にほぼ重なります。

その後、コインベースの株価は下落しており、それと同時にBTCの価格も下落しています。

まさに相場の格言と言われている『Buy on dream, sell on reality』(期待で買って、事実で売れ)の典型的な例となっています。

BTCの価格推移を分析してみると金融緩和による大量の金余り状態とコインベースIPOの期待値という2つの要因がBTCの価格上昇に大きな影響を与えていたことが分かります。

しかし今はその2つの要因のうち一つ(コインベースのIPO)は完全に無くなってしまい、もう一つも直近でテーパリングが示唆されたことで危うくなっている状況です。

理由③:機関投資家の説明責任

BTCの価格上昇及び仮想通貨の市場拡大には機関投資家の資金投入が必要不可欠なのですが、テーパリング示唆とコインベースIPOの終焉という2つの理由から、機関投資家が積極的にBTCに投資する理由が無くなっています。

このような状況下では、個人投資家とは違って投資対象に対して顧客への説明責任が生じる機関投資家が非常に動きづらい環境になっています。

加えてBTCの場合、しっかりとしたファンダメンタルズに基づいた適正価格やバリュエーションが算出しにくいのも説明責任が伴う機関投資家にとってはマイナスだと感じます。

まとめ

  • 市場は金融緩和からテーパリング警戒期へと移行。
  • コインベースIPOによる当面の上昇材料出尽くし。
  • 今後は機関投資家による積極的な資金投入が望みづらい状況。
  • 上記3つの理由からクリプト市場はベア・マーケット入りした可能性が高いと判断。