【米国株式】2021年7月(7/14~7/30)の振り返りと展望

この記事では長期金利の推移や経済指標、チャートなどを基に米国経済と株式の状況を振り返り、そして今後の展望について記載していきたいと思います。

指標結果の早見表

日付指標・イベント前回予想結果
2021/07/16小売売上高(前月比)-1.3%-0.3%0.6%📈
2021/07/16小売売上高(自動車除くコア)(前月比)-0.7%0.4%1.3%📈
2021/07/29FRB政策金利(FOMC)0.0~0.25%0.0~0.25%0.0~0.25%
2021/07/22中古住宅販売件数580.0万件590.0万件586.0万件 📉
2021/07/23製造業PMI62.162.063.1📈
2021/07/23サービス業PMI64.664.559.8📉
2021/07/26新築住宅販売件数76.9万件79.6万件67.6万件📉
2021/07/29実質GDP6.4%8.5%6.5% 📉
2021/07/30PCEデフレータ(前年比)3.9%4.0%4.0%
2021/07/30PCEコアデフレータ(前年比)3.4%3.7%3.5% 📉
①新規失業保険申請件数(前週比)7/1537.3万件35.0万件36.0万件 📈
②新規失業保険申請件数(前週比)7/2236.0万件35.0万件41.9万件 📈
③新規失業保険申請件数(前週比)7/29 41.9万件 38.5万件40.0万件 📈

長期金利(米国10年債利回り)の推移

引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの年間チャート】

米国10年債利回りは依然として低い水準にあり、現在は1.2%台の前半で推移しています。


引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの長期チャート】

長期的な視点においても歴史的な低水準の中にある状態です。

小売売上高(前月比)の結果📈

7月16日に発表された小売売上高は、予想 -0.3%に対して結果 0.6% となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は、0.6%でした。

小売売上高(自動車除くコア)(前月比)の結果 📈

7月16日に発表された小売売上高(自動車除くコア)は、予想 0.4%に対して結果 1.3% となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は、-0.7%でした。

FRB政策金利(FOMC)

7月29日のFOMCでは、FFレートは予想 0.0~0.25%に対して結果 0.0~0.25% となり予想に一致しました。

特筆すべきことは特になく、債券買い入れプログラムは継続していくことを堅持。

インフレは一時的だが、しばらく高止まりする可能性あり。しかし最終的には巡航軌道に収束していくとの見方。

テーパリングの開始時期に関しては、今はまだ時期尚早であり今後の経済指標の推移などを精査して判断していく。

8月のジャクソンホール会議におけるテーパリングの発表はやや後退したかも。

中古住宅販売件数の結果 📉

7月22日に発表された中古住宅販売件数は、予想 590万件に対して結果 586万件 となり予想を下回るた。

ちなみに前回は580万件でした。

製造業PMIの結果📈

7月23日に発表された製造業PMIは、予想 62.0 に対して結果 63.1 となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は62.1でした。

サービス業PMIの結果📉

7月23日に発表されたサービス業PMIは、予想 64.5 に対して結果 59.8 となり予想を大きく下回る数値になりました。

ちなみに前回は 64.6 でした。

新築住宅販売件数の結果📉

6月23日に発表された新築住宅販売件数は、予想 86.5 万件に対して結果 76.9 万件 となり予想を下回る数値になりました。

ちなみに前回は 86.3 万人でした。

実質GDP(前期比年率)の結果📉

7月29日に発表された実質GDP(前期比年率)は、予想 8.5%に対して結果 6.5% となり予想を下回る数値になりました。

ちなみに前回は6.4%でした。

PCEデフレータ(前年比)の結果(一致)

7月30日に発表されたPCE(個人支出価格指数)デフレータは、予想 4.0%に対して結果 4.0% となり予想に一致した数値になりました。

ちなみに前回は 3.9%でした。

PCEコアデフレータ(前年比)の結果📉

※ PCEコアデフレーターとは、PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたもの。

7月30日に発表されたPCEデコアフレーターは、予想 3.7%に対して結果 3.5%を下回る数値になりました。

ちなみに前回は 3.4%でした。

主要3指数(SP500、ナスダック100、ダウ平均)の推移

引用元:TradingView.com

SP500の年間チャートになります。

とても綺麗なかたちで50日移動平均線に支えられ、史上最高値を更新しました。

まださらなる上値が狙える状況です。

引用元:TradingView.com

上記はナスダック100の年間チャートになります。

底堅く推移しており、6月の高値更新後は50日移動平均線に一度もタッチすることなく、非常に速いペースで上昇してきていることが伺えます。

引用元:TradingView.com

上記はダウ平均(DJI)の年間チャートになります。

こちらも50日移動平均を割っては反発を繰り返してきましたが、徐々に上値が重くなってきていることが伺えます。

主要3指数とラッセル2000との推移比較

引用元:TradingView.com

オレンジ:SP500  グリーン:NASDAQ100  イエロー:ダウ平均  パープル(紫):ラッセル2000

炭鉱のカナリアと呼ばれるラッセル2000の推移に注目してみます。

チャートを確認すると主要3指数が順調に高値を更新するのとは対照的に3月に付けた高値を超えられずにズルズルと下がってきていることが分かります。

ラッセル2000は米国の中小型株を中心として指数であり、景気後退期には先行して下落し、景気回復期には先行して上昇する傾向があります。

上記の理由からすると順調に見える主要3指数の一旦の天井もひょっとしたら近いのかもしれません。

今後の展望

インフレ指標と言われているPCEデフレーター(4.0%)とPCEコア・デフレーター(3.5%)と高い数値を維持していますが、予想に一致と予想を下回る結果となりました。

上昇率が落ちていることから、今回のインフレの上昇も今後は鈍化していく可能性があります。

PCEコア・デフレーターは前回の数値である3.4%から3.5%となり高い数値を維持していますが、上昇率は鈍化しています。

加えてサプライチェーンのボトルネックが解消されるにつれてインフレ率も徐々に下落していくことが予想されます。

FOMCでは年内のテーパリング発表を一つの目安としていますが、まだ具体的な議論は開始されていない状況です。

8月のジャクソンホール会議以降に何らかの発言があると見られています。

長期金利は1.2%台と歴史的な低水準で推移しています。

相場の見方に変更はありません。

長期的にみると相場サイクルはまだ金融相場の中にあります。

低金利であり、多くの企業の業績は好調を維持しています。

一時的な下落はあれど、まだ強気継続と判断しています。

とは言え、一旦の天井が近い可能性もあるので、無理な買い増しは行わずに、売却後はキャッシュポジションのままにするなど決算の精査に努めたいと思います。

米国株式の主要3指数も長期では底堅く推移しています。

上記の理由から資産(株式)のポートフォリオはキャッシュも含めて分散・バランスを重視した形を継続します。