【米国株式】2021年9月(9/16~9/30)の振り返りと展望

この記事では長期金利の推移や経済指標、チャートなどを基に米国経済と株式の状況を振り返り、そして今後の展望について記載していきたいと思います。

指標結果の早見表

日付指標・イベント前回予想結果
2021/09/16小売売上高(前月比)-1.1%-0.7%0.7%📈
2021/09/16小売売上高(自動車除くコア)(前月比)-0.4%0.0%1.8%📈
2021/09/16フィラデルフィア連銀景況感指数19.419.030.7📈
2021/09/23FOMC(FRB政策金利0.00%-0.25% 0.00%-0.25% 0.00%-0.25%
2021/09/22中古住宅販売件数599.0万件589.0万件588.0万件📉
2021/09/23製造業PMI61.161.060.5📉
2021/09/23サービス業PMI55.154.954.4📉
2021/09/24新築住宅販売件数70.8万件71.5万件74.0万件📈
2021/09/30実質GDP6.6%6.6%6.7%📈
2021/10/01PCEデフレータ(前年比)4.2%4.2%4.3%📈
2021/10/01PCEコアデフレータ(前年比)3.6%3.5%3.6%📈
①新規失業保険申請件数(前週比)9/1631.0万件32.3万件33.2万件📈
②新規失業保険申請件数(前週比)9/2234.8万件35.0万件35.3万件📈
③新規失業保険申請件数(前週比)9/29 35.1万件33.0万件36.3万件📈

長期金利(米国10年債利回り)の推移

引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの6カ月間
チャート】

米国10年債利回りはFOMC後に上昇し、一時的に1.56%を付けました。

現在は1.4%台の後半で推移しています。


引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの長期チャート】

長期的な視点においても歴史的な低水準の中にある状態です。

小売売上高(前月比)の結果 📈

9月16日に発表された小売売上高は、予想 -0.7%に対して結果 0.7% となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は、-1.1%でした。

小売売上高(自動車除くコア)(前月比)の結果 📈

9月16日に発表された小売売上高(自動車除くコア)は、予想 0.0%に対して結果 1.8% となり予想を大幅に上回る数値になりました。

ちなみに前回は、-0.4%でした。

FOMC (FRB政策金利

9月23日のFOMCではテーパリングの年内開始が示唆されました。

またFRBは、来年の半ばまでにはテーパリングを完了を予定しています。

そこから逆算するとテーパリングの開始時期は次回11月のFOMCが濃厚となっています。

加えてドットプロットの分布から利上げは2023年までには行われる可能性が高いことが示唆されています。

中古住宅販売件数の結果 📈

9月22日に発表された中古住宅販売件数は、予想 589万件に対して結果 588万件 となり予想を上回る数値となりました。

ちなみに前回は599万件でした。

製造業PMIの結果📉

9月23日に発表された製造業PMIは、予想 61.0 に対して結果 60.5 となり予想を下回る数値になりました。

ちなみに前回は61.1でした。

サービス業PMIの結果📉

9月23日に発表されたサービス業PMIは、予想 54.9 に対して結果 54.4 となり予想を下回る数値になりました。

ちなみに前回は 55.1 でした。

新築住宅販売件数の結果📈

9月24日に発表された新築住宅販売件数は、予想 71.5 万件に対して結果 74.0 万件 となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は 70.8 万件でした。

実質GDP(前期比年率)の結果📉

9月30日に発表された実質GDP(前期比年率)は、予想 6.6%に対して結果 6.7% となり予想を下回る数値になりました。

ちなみに前回は6.6%でした。

PCE・デフレータ(前年比)の結果📈

10月1日に発表されたPCE(個人支出価格指数)デフレータは、予想 4.2%に対して結果 4.3% となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は 4.2%でした。

PCE・コア・デフレータ(前年比)の結果(一致)

※ PCE・コア・デフレーターとは、PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたもの。

10月1日に発表されたPCE・コア・デフレーターは、予想 3.5%に対して結果 3.6%となり予想を上回る数値になりました。

ちなみに前回は 3.6%でした。

主要3指数(SP500、ナスダック100、ダウ平均)の推移

【SP500の年間チャート】

引用元:TradingView.com

SP500の年間チャートになります。

50日移動平均線と200日移動平均線を挟んだ領域で推移しています。

一旦は200日移動平均線を試しに行く展開になる可能性が高いと思われます。

【NASDAQ100の年間チャート】

引用元:TradingView.com

上記はナスダック100の年間チャートになります。

こちらも50日移動平均線を割っています。

まだ下値があることを警戒される展開です。

【ダウ平均の年間チャート】

引用元:TradingView.com

上記はダウ平均(DJI)の年間チャートになります。

こちらも50日移動平均を割って推移しています。

下値の目途である200日移動平均線が近いことから、下落局面でもひょっとしたら底堅い推移をするかもしれません。

主要3指数とラッセル2000との推移比較

引用元:TradingView.com

オレンジ:SP500  グリーン:NASDAQ100  イエロー:ダウ平均  パープル(紫):ラッセル2000

炭鉱のカナリアと呼ばれるラッセル2000の推移に注目してみます。

ラッセル2000の下落後にSP500とナスダック100も下落する展開となりました。

今度はラッセル2000がいつ上昇に転じるか。

炭鉱のカナリアに注目が集まります。

今後の展望

インフレ指標と言われているPCEデフレーター(4.3%)は予想を0.1%上回り、とPCEコア・デフレーター(3.6%)は 予想を0.1%上回り ました。

依然として高い数値を維持していおり、当初の予想よりもインフレが長期化する懸念が出てきています。

特に天然ガスや原油などのエネルギーが高騰しており、サプライチェーンのボトルネックも解消されるまでには時間が掛かりそうな状況になっています。

雇用の回復は鈍化している一方でインフレ率は高まっていくスタグフレーションの懸念も出てきました。

FOMCでは年内のテーパリング開始が示唆され、11月開始が濃厚な状況となりました。

その後に長期金利は一時的に1.56%まで上昇。

現在は1.465%で推移しています。

相場の見方に変更はありません。

長期的にみると相場サイクルはまだ金融相場の中にあります。

株価のバリュエーションを決める市中金利はまだ低位です。

しかし企業業績に目を移すとインフレによるサプライチェーンコストの圧迫により業績を悪化させる企業が増えてきています。

加えて連邦債務上限の引き上げ問題なども重なり波乱の展開になることが予想されます。

また歴史的に見て10月はアメリカの株価のパフォーマンスが悪い月ということで知られています。

既にSP500は高値(4545)から5.7%下落(4288)しましたが、まだ下値があるとみています。

しかし長期ではまだ強気継続と判断しています。

よって、無理な買い増しは行わずに、売却後はキャッシュポジションのままにして下落・調整後の買い増し機会を待ちたいと思います。

米国株式の主要3指数もここまでは底堅く順調に上昇しています。

上記の理由から資産(株式)のポートフォリオはキャッシュも含めて分散・バランスを重視した形を継続します。