【米国株式】2021年10月前半(10/1~10/15)の振り返りと展望

この記事では長期金利の推移や経済指標、チャートなどを基に米国経済と株式の状況を月の前後半で振り返り、今後の展望について記載していきたいと思います。

指標結果の早見表

日付指標・イベント前回予想結果
2021/10/01製造業PMI60.560.560.7📈
ISM製造業景気指数59.959.561.1📈
2021/10/05ISM非製造業景気指数61.759.961.9📈
サービス業PMI54.454.454.9📈
2021/10/06ADP雇用者数37.4万人43.0万人56.8万人📈
2021/10/05 貿易収支-701.0億ドル -708.0億ドル -733.0億ドル 📉
2021/10/08非農業部門雇用者数(NFP)23.5万人50.0万人19.4万人📉
失業率5.2%5.1%4.8%
2021/10/13CPI(消費者物価指数)5.3%5.3%5.4%
コア・CPI(食品・エネルギー除く)4.0%4.0%4.0%📉
①新規失業保険申請件数(前週比)10/736.2万人34.8万人32.6万人📉
②新規失業保険申請件数(前週比)10/14 32.6万人 32.0万人 29.3万人 📉

長期金利(米国10年債利回り)の推移📉

引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの4ヵ月間チャート】

一時的に1.6%を超えるところまで上昇しました。

引用元:FRED ecnomic data 【米国10年債利回りの長期チャート】

長期的な視点だとまだ歴史的な低水準の中にある状態です。

ここから1981年9月(高値:15.84%)から始まった40年近く長期に渡るダウントレンドを脱して上昇に転じていくのかに注目が集まっています。

雇用統計【NFP(non-farm payroll employment)の結果 📈

2021年10月8日に発表された9月の非農業部門における新規雇用者数(雇用統計)は19.4万人と予想の50.0万人を大きく下回りました。

ちなみに前回は23.5万人でした。

直近のADP雇用者数の数値は予想を超えましたが、雇用統計の数字は弱い数字となりました。

雇用者数が伸びていない要因の一つとして季節的な理由が大きいと言われています。

失業率(unemployment rate)の結果

10月8日に発表された失業率は予想5.1%に対して、結果は4.8%となり予想よりも改善した数字となりました。

前回は5.2%でした。(パンデミック前は3.5%)

項目別失業率の表

項目(年齢・人種・性別)失業率 %(今回)失業率 %(前回)
10代11.511.2
白人4.24.5
ヒスパニック6.36.4
黒人7.98.8
アジア4.24.6
成人男性4.75.1
成人女性4.24.8

9月の全体失業率は5.2%と4.8%と改善し、前回(8月)と違い黒人層においてはも8.8%から7.9%へと大幅に改善しました。

ちなみに全体の雇用者数が予想値よりも伸びなかったのは季節的な要因も大きいと考えられています。

新規失業保険申請件数の結果

10/7に発表された新規失業保険申請件数は予想が34.8万人に対して実績は32.6万人となりました。

ちなみに前回の申請件数は36.2万人でした。

10/14に発表された新規失業保険申請件数は予想が32.0万人に対して実績は29.0万人となりました。

ちなみに前回の申請件数は32.6万人でした。

CPI(消費者物価指数)の結果📈

10月13日に9月のCPI(Consumer Price Index)が発表されました。

予想 5.3% に対して結果5.4 % となり予想を上回りました。

前回は 5.3% でした。

引用元:U.S.BUREAU OF LABOR STATISTICS
項目前回今回
All item5.4%5.4%
Food4.6%3.4%
Energy24.8%23.8%
All item less food & energy4.0%4.3%

( )・・・前回数値

エネルギーセクターは過去12ヶ月間で24.8%(23.8%)の上昇となりました。

内訳の一部としてEnergy commoditiesは過去12ヶ月間で41.7%(41.9%)、Fuel oilが42.6%(33.2%)、ガソリンが42.1%(42.7%)、Energy servicesは8.5%、Natural gas (piped)は20.6%の上昇となりました。

食品セクターは過去12ヶ月間で4.6%(3.4%)の上昇となりました。

内訳の一部として、過去12ヶ月間でFood away from home(外食関係)が4.7%(4.7%)、Food at home(内食関係) が4.5%(3.0%)、の上昇となりました。

エネルギーセクターと食品セクターはともにインフレしており、特に食品セクターは1%以上上昇している状況です。

コア・CPI(食品・エネルギーを除く)の結果

コア・CPI(食品・エネルギーを除く)の数値は、

予想 4.0% に対して結果 4.0% となり予想に一致しました。

前回は 4.0% でした。

分野別のCPIを確認してみると過去12ヶ月間で中古車・中古トラックは31.9%(33.4%)、輸送サービスが4.6%(6.9%)の上昇となり、相変わらずまだ高いものの前回の上昇率と比べると共に下落しました。

ISM製造業景気指数の結果📈

10月1日に発表されたISM製造業景気指数は、予想 59.5 に対して結果 61.1 となりました。

ちなみに前回は59.9でした。

ISM『非』製造業景気指数の結果 📈

10月5日に発表されたISM非製造業景気指数は、予想 59.9 に対して結果 61.9 となりました。

ちなみに前回は 61.7 でした。

製造業PMIの結果の結果 📉

10月1日に発表された製造業PMIは、予想 60.5 に対して結果 60.7 となりました。

ちなみに前回は60.5 でした。

サービス業PMIの結果 📈

10月5日に発表されたサービス業PMIは、予想 54.4 に対して結果 54.9 となり予想をやや上回る数値になりました。

ちなみに前回は 54.4 でした。

SP500の推移

引用元:TradingView.com

SP500の年間チャートになります。

50日移動平均線を割り込んで200日移動平均線を目指すと思われたSP500ですが、その後は上昇に転じました。

2021/10/14にはダウントレンドを上に抜け、2021/10/15には50日移動平均線も上抜けしました。

上記はナスダック100の年間チャートになります。

こちらも順調に上昇してきましたが、下落している状況です。

まだ50日移動平均線までは余裕があります。

しかしSP500が50日移動平均線を守れなかった場合はさらなる下落も想定する必要があります。

上記はダウ平均(DJI)の年間チャートになります。

こちらもSP500同様に下落していますが、既に50日移動平均線を割ってきています。

注意が必要です。

主要3指数とラッセル2000との推移比較

引用元:TradingView.com

オレンジ:SP500  グリーン:NASDAQ100  イエロー:ダウ平均  パープル(紫):ラッセル2000

主要3指数とともに、ラッセル2000も上昇・反発しています。

今後の展望

CPIは依然として高い数値を示しており、インフレ圧力は高いままです。

一時的に下落している長期金利も高値付近にあり、これからまた上昇に転じる可能性もあります。

SP500は50日移動平均線上に復帰したものの、一足飛びに上昇していけるのかには疑問が残ります。

しかしチャートポイントは上抜けしているため強気に転換したと判断します。

ただし長期金利の上昇はまだ続く可能性が高いと判断します。

その中でもパフォーマンスが出せる企業の原資産に投資する形が良いと感じます。