サイドFIREとは?

近年インターネットやSNSでもお金や投資に関する情報がどんどん飛び交うようになってきています。

そして20代から40代くらまでの比較的に若い個人投資家の間でもFIREやサイドFIREという言葉を目にすることが増えています。

SNSのプロフィールや名前にも『FIREを目指しています』、『FIRE達成済み』との記載がある人をよく目にしましす。

ちなみに私自身も日々介護福祉士として働きながらサイドFIREを一つの中間目標として長期投資や日々のトレードを行っています。

そこでこの記事ではサイドFIREの具体例やサイドFIREを達成する為のポイントについて自分の実体験を交えて書ける範囲で記載していきたいと思います。

FIREとは

FIREとは、Financial・Independent・Retirement・Earlyという4つの単語のそれぞれの頭文字を取って作られた造語です。

この言葉は前後で2つに分かれており、前半のFinancial Independent は経済的自立を、後半のRetirement Early は早期リタイアを意味します。

日本だと経済的自立とは親元を離れて一人暮らしをした時や経済的援助を受け取らずに生活している時などに使われるイメージがありますが、ここでいう経済的自立とは少し意味合いが違います。

特に投資家の中では、 経済的自立とは資産による収入が生活の支出を上まわっている状態のことを指します。

資産収入とはいわゆる不労所得と言い換えても良く、株の配当収入などがそれに当たります。

資産収入が生活支出を上まわっているということは理論上は働かなくても良い状態、労働などによる収入が仮にゼロになっても大丈夫な状態になります。

誤解を恐れずに言えば『無職やニートになっても金銭的には困らない状態』ということです。

次にRetirement Early とは早期リタイアのことですが、日本社会の通常であれば多くの人が定年まで勤めあげてから会社を退職するのに対して Retirement Early の場合は30代や40代、場合によっては20代という比較的早期に仕事が辞められる状態になることを指します。

ただし早期に経済的自立を達成しても実際に仕事をリタイアするかどうかは個人の選択によります。

なぜなら筆者の周りにはFIREを達成していても早期リタイアしない人も大勢いるからです。

では、なぜFIREを目指すのか。

FIREのメリットとは

FIREを達成するメリットとしては下記のような事が上げられます。

  • 雇われなくても良い
  • 続けるのが辛い仕事をする必要がなくなる
  • リストラなどを恐れる必要がなくなる
  • 本当にやりたい仕事に挑戦できる
  • リスクを取って新たなとこに挑戦できる
  • 職業の選択肢が広がる
  • 無理に働く必要がないので余暇の時間が増える
  • 新たな勉強やスキルアップに割ける時間が増える
  • 子育てや育児をする時間的な余裕も生まれる

資産収入で完全に生活費を賄うことができれば、人生において生活費を得るために働く必要性はなくなります。

そうなると今まではリスクを恐れてできなかったこと、例えば起業や独立などに挑戦できる可能性も高まります。

また余暇時間が圧倒的に増えるとにより海外旅行や温泉巡りなどの趣味や遊び、プログラミングや資格の取得など取り組んでみたかった勉強に時間を気にせずに打ち込むことができるようになります。

子育てや育児などにも積極的に時間を取れるようにります。

今まで生活費を稼ぐために仕事に費やしていた時間を全て他のことに費やすという選択肢が生まれるのです。

とは言え雇われ仕事ではあっても働くことは『お金を得る』こと以外にも人とのつながりや社会的承認欲求を満たすという効能もあります。

筆者の周りにも保有している金融資産額では既にFIREを達成している人もいますが、その人が仕事を引退して隠居生活を送っているのかと言うと、実際は働いている人も多いです。

特に自分は何かしらの方法で社会に貢献している、誰かに必要とされているという実感を得ることは人間が生きていく上でかなり大きなウェートを占めているというのが筆者の実感です。

いまの仕事が好きでなので続けているという人もいます。

なので条件的には既にFIREを達成していても完全に仕事をリタイアする人はあまり多くないです。

あくまで早期リタイアはオマケ程度のものなのではというのが筆者の考えです。

資産収入だけで生活の支出を賄うには?

実際に資産収入だけで生活支出の全てを賄うには多くの資産が必要になります。

一体どれくらいの資産が必要なのかというと年間支出額の25倍の資産が必要と言われています。

いきなり 年間支出額の25倍と言われてもイメージがつきにくいと思いますので具体例を出します。

もしあなたが年間で240万円(月間20万円)の生活支出が必要なのだとすればFIREを達成するのに必要な資産額は、

240万円の25倍の額となります。

つまりFIREを達成するには240万円×25で合計6000万円の資産が必要になります。

ちなみに上記の資産額は4%ルールに基づいて算出された額になります。

なぜ4%なのかと言うと、4%とは過去の株式市場と債券市場のデータとバックテストから年間リターン4%であれば保守的な運用で十分に達成可能であるとされているからです。

ゆえに資産の取り崩しも年間で4%の範囲内であれば元本を減らすことなく資産運用も継続できるとされているのです。

そして上記の4%とは全体の25分の1にあたります。

すると年間で取り崩し可能な金額の25倍の資産を用意することができれば、その時点でFIRE達成となることが分かります。

とは言っても年間支出の25倍というのは大きな資産額です。

実際に普通のサラリーマンがゼロからそれだけの資産を作るには長い時間が掛かることが予想されます。

そこで一つのマイルストーン(中間目標)としてサイドFIREが提唱されているのです。

サイドFIREとは

サイドFIREとは、FIRE達成に必要な資産額の50%を手に入れている状態のことを指します。

ちなみにサイドFIREのサイドとは、『補助的』や『副次的』という意味がありサイドビジネス(副業)という言葉などでよく使われます。

FIREに必要な資産額を完全に達成した場合がフルFIREとするのであれば、サイドFIREは半分というような意味でハーフFIREのようなイメージになります。

サイドFIREを目指す最大のメリットとしては、フルFIREよりも達成に必要な資産が少なく、比較的に早期に達成することができるところにあります。

また完全FIREに必要な50%の達成率でも、実はある程度の経済的自立や自由を手に入れていると言うことも重要なポイントとなります。

ちなみに筆者は現時点で介護福祉士として働きながらも完全FIREに必要な30%の資産を得ている状況ですが、精神的にはかなり楽になってきています。

もうリストラや職を失う事への恐れはほとんど無くなり、嫌な上司や人間関係を我慢することもなくなりました。

残業のお願いや休日出勤を嫌々受け入れることもなくなりました。

上記は自分の実生活における実感ですが、以下からは実際にサイドFIREを達成したらどうなるのかについて書いていきます。

サイドFIREを達成するとどうなる?

以下では筆者の実体験なども交えてサイドFIREを達成した場合に得られる具体的なメリットを挙げていきます。

  • 日々の生活に余裕が生まれる
  • 資産収入が普段の労働収入にプラスされる
  • リストラされたとしても慌てて次の就職先を探す必要がなくなる
  • 生活費を稼ぐために働く時間数が減る
  • 残業などをしなくても良くなる
  • 日々の生活に時間的な余裕が生まれる
  • 正社員を辞めて少し働きながら、好きなことに取り組むこともできる

ちなみに現在の筆者は介護業界にいるのですが正社員ではなくパートという雇用形態で働いています。

正社員は雇用を切られにくいというメリットがある一方で残業が多かったり、介護士のように人手不足な業界だと欠勤者の穴埋めなどで満足に休みを取ることもできなかったりします。

必要ではあるものの長時間労働したからと言って給与がどんどん上がってくわけでもないので基本的に正社員は安定しているものの大変な部分も多いのです。

しかしサイドFIREを達成していると少ないながらも資産収入を確保しているので、あえて正社員に拘る必要が無くなります。

それにより自分の働き方や一日の時間の設計をしやすくなります。

正社員に拘ることが無くなるのでより労働環境の良い職場への移動や転職もしやすくなります。

サイドFIREは完全FIREと比べて50%の金融資産で達成することができるので、資産形成に掛かる時間は少なくて済みます。

とは言え、サイドFIREでも達成するまでにはある程度の時間が掛かります。

そこで以下ではサイドFIREの達成を少しでも早めるために鍵となるポイントを書いていきます。

サイドFIREを達成するためのポイントは?

以下は筆者がサイドFIREを達成するために行っている行動リストになります。

詳細な点までを挙げればキリがないので、重要だと思う点を簡潔に3つのリストにまとめましたので参考にしていただればと思います。

  • 生活コストを下げて月々で必要な生活費を計算する
  • サイドFIREで必要な資産額を把握する
  • 余ったお金を長期継続で投資していく

サイドFIREを達成するには、闇雲に貯金などをする前にまずは目標となる資産額を知る必要があります。

その為には、あなたが本当に必要な生活費というものを把握することが重要です。

4%ルールに基づいた目標の資産額を最初に設定しておけば、どれくらいの期間を節約と投資に充てれば良いのかも分かりライフプランも立てやすくなります。

あなたが月々で必要な生活費はいくら?

まずはサイドFIREを達成するためには一体いくらの資産が自分には必要なのかを把握していきましょう。

ちなみに必要な資産額というのは人によって違います。

独身なのか妻子持ちなのかによっても大きく変わります。

家賃や食費にいくら掛けるのか。

娯楽費にいくら掛けるのか。

それらは個々の人で全く違います。

例えば自分の場合だと独身で一人暮らし。

東京都に住んではいますが都心からは離れています。

家は賃貸です。

風呂とトイレが共同の設計でも特に気にしないタイプです。

日々の食事は自炊することがほとんどです。

一日の食費は平均で800円もあれば十分に足ります。

衣服はユニクロや古着屋、ヤフオクなどで安く購入します。

介護士と言う仕事柄のおかげでスーツやビジネスシューズも必要ありません。

以上のことから月々の生活費は13万円あれば問題なく生活していくことができます。

【筆者の生活費の見積もり】

  • 家賃 4.0万円
  • ガス・水道光熱費 1万円
  • 食費 2.7万円
  • スマホ・ネット通信費 7000円
  • 学習・娯楽費 2.2万円
  • 日用品・消耗品 0.6万円
  • 国民年金 1.7万円

上記の項目の合計で12.8万円になります。

学習の中には書籍代などが入っています。

日用品・消耗品の中には衣服代や選択に必要な洗剤などの費用が入っています。

上記の中で食費と娯楽費に関しては余裕を持たせて計算しています。

特に学習・娯楽費は1万円以内でも可能です。

ただ何事もある程度の余裕が必要だと考えているのであえて費用も多めに見積もっています。

サイドFIRE達成の大きなポイントは生活費を下げること

資産形成を行っていく上で月々の支出である生活コストを下げることは最も簡単で効果の高い項目になります。

そして生活コストを下げるポイントしては、毎月の固定費を重点的に見直すことです。

固定費を見直すメリットは、一度見直して削減することができればそれが永続していくことにあります。

これが食費や水道・光熱費、娯楽費などの変動費だと一時的には削減できても半年後とか1年後にはまた戻ってしまう可能性が高いのです。

具体的に見直した方が良い固定費は、家賃と通信費と保険の3つになります。

まず家賃はなるべく安くて職場に近いところにしましょう。

月々の家賃を5000円安くすることができれば年間で6万円もの節約になります。

また職場を少しでも近いところにすれば通勤時間も節約することができます。

独身で職場に社宅制度や家賃補助などがある場合は積極的に利用しましょう。

ちなみに実家に住めるのであれば、月々の家賃の変わるものを実家へ入金することを前提に一時的に住まわしてもらうのもアリだと筆者は考えます。

一時的に実家に住まわせてもらう時のポイントとしては以下の3点になります。

  1. 月々の家賃に代わるお金をしっかりと実家に入れる
  2. 自分の食事などはなるべく自分で作る(食費は自分で出す)
  3. 時間があるときは家の仕事を手伝う

特に実家に住む場合において1番目は最も重要だと感じます。

月に2~3万円でも良いので実家にお金を入れることが人間関係を良くするためにも大事になります。

加えて日々の食事は食材を自分で買って、自分で作ることにより両親の負担を減らすことができます。

それでアパートなどを借りるよりも家賃を抑えることができるのであれば安いものです。 

それだけ月々の家賃を下げることは資産形成において非常に効果が大きいのです。

次に通信費になりますが、主にはスマホの通信費になります。

具体的には月額の利用料金が高いキャリアスマホは格安スマホにして月額で3000円代以下の通信費にすることが一つの目安となります。

もし現時点で月々のスマホ通信費が5000円とか8000円になってしまっている人は見直しすることを強くおすすめします。

筆者はDocomoの格安シムプランであるアハモ(税込みで月額2970円)と楽天の楽天モバイル(月額 0~300円以下)の2台持ちですが、月々の通信費は平均して3000円以下になっています。

最後に月々の保険料に関してですが、独身なのであれば保険というのは公的なもの以外はほとんど必要無いというのが筆者の意見になります。

あえて公的なもの以外で筆者が必要だと考えるのは、普通免許を取得している場合における自賠責の保険くらいです。

あとの民間保険に関しては全て解約してしまっても妻子がいないのであれば問題ないと考えています。

保険の営業を生業にしている人からは怒られるかもしれませんが(汗)

サイドFIREに必要な資産額の計算方法って?

生活コストを下げることができたら、その生活費をもとにしてサイドFIREに必要な資産額を計算します。

私の場合は月々の必要な生活費が13万円となりました。

次に月13万円の生活費を基に4%ルールを用いてサイドFIREに必要な資産を計算します。

まずは25年分の生活費の合計を出します。

13万円×12ヵ月×25年 = 3900万円

サイドFIRE達成が条件なので必要なのは上記の資産額の半分になります。

3900万円 × 1/2 = 1950万円

よって1950万円が現時点で私のサイドFIREに必要な資産額ということになります。

注意点としては、あくまでこれは筆者の場合に必要な資産額になります。

人によってはもっと生活費が必要になる場合もあるし、逆にもっと少なくても良いという場合もあります。

生活費が多くなれば必要な資産額も多くなります。

独身ではなく妻子持ちであったり、家賃はもっと高いところが良かったり、食費にはもっとお金を掛けたいなど人よって価値観や生活の優先順位は違います。

重要なことはサイドFIREに必要な資産額は人によって違うので、まずは大雑把でも良いので計算してみることです。

資産額を算出することができれば一体いくら年間で投資し続けて、それをどれくらいの期間継続し続ければ良いのかも分かってきます。

また投資を行うには種銭が必要になります。

その種銭は日々の給与や収入から余剰資金を生み出すことによって作られます。

その余剰資金を作るために不必要な生活費などをなるべく減らすのです。

毎月の余ったお金を継続して投資に回していこう

生活コストを抑えて、月の給与の中から余ったお金を作り出せたら次にそのお金を投資していく段階に入ります。

投資先として一番望ましいのはアメリカ経済全体をカバーしている金融商品です。

具体的には、VTIやVOOなどのETFやSP500という米国を代表する株価指数に連動した投資信託(インデックスファンド)になります。

理由はSP500は過去30年以上に渡って平均9%以上のリターンがあり、過去50年に遡ってみても平均で8%以上のリターンがあるからです。

これだけ長期で安定して右肩上がりのパフォーマンスを叩き出している投資先は世界広しと言えど他にありません。

もちろん単年などの短い期間で見ればマイナスになる年もありました。

でも15年以上のスパンでみると過去のデータでは常に平均でプラスのリターンを出しています。

ここで大事なことはその投資先は長期で安定して成長し続けられるかということです。

その意味においては、個別株や他の新興国ではなくアメリカ経済全体に投資することが最適解になると筆者は考えています。

なぜ長期投資が前提なのか?

それは長期で積立投資を継続することで複利の力を最大限に利用することができるからです。

アインシュタインは『複利を人類最大の発明の一つ』と言いました。

複利の力はとてもパワフルで時間が経てば経つほどにどんどん雪だるま式に資産が増えていきます。

仮に平均7%のリターンで毎月5万円を15年間に渡って投資し続けた場合だと最終的な積立金額は1584万8115円となります。

ちなみに単純に毎月5万円を銀行に貯金をした場合だと900万円です。

その差は700万円近くになります。

もう少し長く20年間に渡って積立投資を継続した場合は2604万6333円になります。

銀行に貯金し続けた場合との差は1404万6333円となります。

複利の力が加わることにより積み立てた資産額は2倍以上になります。

その差の大部分は複利の力によって生み出されます。

複利の力はサイドFIREに掛かる時間を加速度的に短縮させるのです。

資産形成を加速させる反則的なツール

日本で長期の資産形成を行うのであれば積立NISAという非常に強力なツールが存在します。

積立NISAは国が設定した資産形成を後押しする制度です。

日本は超高度な少子高齢化により年金制度だけでは老後の生活を維持することが難しくなってきています。

国もそれが分かっており、ゆえに今は老後を見据えた個人による資産形成を国家を上げてどんどん応援しているのです。

『貯蓄から投資へ』

その為の一つの制度として積立NISAが存在します。

私たち個人投資家がこの制度を利用しない手はありません。

積立NISAのメリット

積立NISAの最大のメリットはその税制面にあります。

本来であれば株式投資は利益が出ればその利益に対して20.315%の税金(申告分離課税)が掛かっていきます。

しかし積立NISAの運用期間内と運用額内であればどれだけ利益を出していても掛かる税金はゼロです。

以下は積立NISAの運用におけるポイントです。

  • 運用期間は最長20年間(2018年~2042年)
  • 投資額は年額40万円まで(月の平均で33333円)
  • 利用できる人:日本にお住いの20歳以上の方
  • 1人1口座
  • 自動積立が可能(一度設定すれば、後はほったらかしでOK)

ちなみに毎月33333円を20年間、年利7%で積立投資し続ければ 最終的な資産額は 17,364,048円 になります。

理論上ですが積立NISAの運用だけで将来のサイドFIREに必要な資産の大部分を作ることができます。

筆者も2019年から積立NISAを行っています。

購入している商品は全米株式インデックスファンド(VTI)と全世界株式インデックスファンドの2つになります。

それぞれの配分は 6.5 vs 3.5 です。

どちらも長期で安定した成長を期待できるファンドになります。

また自動買付設定は毎月買付と毎日買付のどちらかを選べます。

筆者は毎日買付を行っており、買付完了のメールが毎日届きます。

始めてからまだ3年目なこともあり運用している資産額自体は少ないですが、毎日コツコツと積みあがっていく様子はとても安心感があります。

少ないながらも一歩一歩着実にサイドFIREに近づいていることが実感できます。

サイドFIREの達成を阻害するものとは?

サイドFIREを目指す過程はFIREと比べれば短いですが、それでもある程度は長丁場となることを覚悟しておいた方が良いです。

稀な例ですが人によっては運よく集中投資した個別株や仮想通貨などが急騰して、少ない資産からでも2~3年で数千万円の資産を手に入れる人もいます。

しかし上記のような人は本当に稀であり99%の個人投資家はそんなに上手くはいきません。

私自身も介護福祉士として働きながら、その給与の中からコツコツと継続投資をおこなってサイドFIRE達成に取り組んでいます。

そんな自分の感覚としては毎月の投資額にもよりますが基本的に10~15年くらいがサイドFIREを達成する上での一つの目安になるのではと感じています。

もちろん月に20万円とか30万円くらいの額を継続的に株式投資に回せたり、既に1000万円以上の金融資産を持っているとかであれば10年以内にサイドFIREを達成することは十分に可能です。

しかし多くの人にとっては月々の給与から5~10万円のお金を捻出するのもやっとだと思います。

重要なことは少ない原資や投資額からでも正しい投資習慣を継続していけば一歩一歩着実にサイドFIREに近づいて行くということです。

そしてサイドFIREは長期で正しい投資習慣を継続していくことができれば、達成すること自体は決して困難なことではないと筆者は考えています。

しかしその過程で達成を妨げる罠もあります。

以下はサイドFIRE達成を願う人が犯してしまう多くの間違いの典型例です。

  • 車・マイホーム・高額なセミナーや情報商材を購入
  • 焦りによるリスクの取り過ぎにより市場から退場
  • 隣の芝は青く見える

マイホームが資産になるというのは、日本に住んでいる多くの人にとっては間違いです。

車やマイホームなどはお金を産むことが基本的にはなく、むしろ高い維持費などが定期的に掛かってしまいます。

また実際の価値も買った時の新しい状態がピークであり、そこからどんどん下がっていき、売ろうとしたときには大きく値下がりしていることがほとんどです。

以上のことから車やマイホームなどは購入してしまうとそれ自体が大きな負債となってしまうのです。

そして大きな金額の負債を背負うことは、これから資産を増やしていく上ではとても大きな不利となります。

もし車やマイホームを購入したお金を高いリターンを見込めるものに投資できていたら、もっと早くにサイドFIREを達成していた公算が高いのです。

加えて高額な情報商材なども危険度が高いです。

例えば。

これを買ったら稼げます。

このスクールに入ったら稼げます。

そのような謳い文句の高額な情報商材は山ほどあります。

しかし筆者は全て購入しないことをおすすめします。

なぜならば投資を継続するには種銭を確保していくことが非常に重要になります。

特に資産が少ないうちは。

仮にあなたが数十万円するような高額商材を購入しても、それを補うリターンは全く保証されません。

加えていつリターンされるのかも分かりません。

そうなると商品の購入など投資以外のことで資産を減少させることは投資機会も失ってしまうなどリスクが非常に高いのです。

なので高額な情報商材などには近づかない。

もし副業などで稼ぎを増やしたいという場合は、なるべく小さく始める。

情報教材などに投資するにしても数千円から高くても数万円を限度とすることをおすすめします。

間違っても自分の手取り月収以上の額とかを突っ込まないで下さい。

お金を掛けたからと言って成功する保証はどこにも無いのです。

またサイドFIREを目指す上では焦りも禁物です。

そんなことは分かっているよと。

でも、いざサイドFIREに取り組もうとSNSなどで情報収集を行うと周りは資産家だらけだったりします。

既に何千万円の資産を運用しています!

今年で○億円に到達しました!

20代で金融資産1000万円以上!

30代でFIREを達成しました!

っていう人がザラにいます。

それらの人たちと駆け出しの自分を比べて焦りを感じてしまうのはよくあることです。

自分も最初はかなり焦ってしまった時期がありました。

特に他人の投資によるパフォーマンスと自分のパフォーマンスを比較してしまうのは非常に危険です。

他人に追い付きたいという焦りから過度なリターンを求めがちになります。

そして淡い期待から無茶な投資を行って大きく資産を棄損してしまうのです。

自分も大きなリスクを取り過ぎてしまった経験が何回もあります。

具体的には以下のような行動が挙げられます。

  • 1~2個の個別銘柄のみに集中投資。
  • レバレッジ型の投資商品に長期で集中投資。
  • 信用取引を行う

上記は成功すればリターンは非常に大きいですが失敗した時の損失額もむちゃくちゃ大きいです。

自分の場合は少数の銘柄に集中投資していた為にポートフォリオの利益が一気に消し飛んだことが何回かありました。

具体的にはZM(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)という銘柄です。

2020年の前半では新型コロナの蔓延により在宅仕事を支援するツールがとても人気になりました。

その中の一つにZMがありました。

株価は一気に跳ね上がり短期間で65$から580$と約9倍の上昇を記録しました。

しかし新型コロナの終焉とともにその勢いにも陰りが見え始めていました。

2020年9月には株価は580$を付けましたがその後はどんどん落ちていき2022年1月現在では170$以下になっています。

筆者はたった一つの銘柄に集中投資して、途中の下落局面でも何度も買い増ししていました。

2020年はそれが功を奏していたのです。

買っても、買っても株価がどんどん上がっていくのでかなり気持ちが大きくなっていたのです。

しかしそんな絶頂期は長くは続きませんでした。

2021年からはブームの終焉でZMの株価がどんどん下がっていきました。

しかし絶頂期はまだ続いているとの錯覚から何度もZMの株を追加購入していました。

それでもZMの株価が息を吹き返すことはありませんでした。

結局、もうダメなんだと気が付いて株を全て売却した時には利益の大半は無くなってしまっていました。

もう少し銘柄を分散したりコアへの投資を行い、しっかりとリスクを分散していれば良かったと。

今更ながら思います。

一つの銘柄で一時的に大きな利益を上げてもそれが長期で継続する保証はありません。

特に個別株のトレードにおいては奢ることなく謙虚な姿勢が必要となります。

SNSはとなりの芝が青く見える世界

株式投資には様々な手法やスタイルがあります。

そのどれもにメリットどデメリットがあり、どんな相場においても万能な投資方法というものは存在しません。

損することもあれば、得することもある。

特にSNSなどでは得している部分だけが大きく取り上げられることが多いです。

いわゆる「爆益報告」みたいなものが乱れ飛んでいる世界です。

ゆえに隣の芝は青く見えます。

そして一時的にパフォーマンスの良い方法に目移りしてしまうことは人間の性です。

特に思うように自分のポートフォリオの資産が増えない時は。

SP500や米国経済全体への投資であっても常に報われているわけではありません。

時に景気後退などが起こり大きく資産が減少してしまうこともあります。

しかしVTIやインデックスファンドなどへの長期投資は止めずに継続することをおすすめします。

なぜならそれが多くの個人投資家にとってサイドFIREへの一番早い到達方法だと過去のデータが証明しているからです。

平均して年7~8%のリターンを安定して得ることは非常に難易度が高いことです。

ちなみに個別株への投資を行うことは筆者も否定しません。

筆者自身も個別株に投資しています。

しかし同時に全資産の50%近くをVTIなどのインデックスファンドに長期投資を前提に積立を行っています。

忘れてほしくない大事なことは投資における最大のメリットは、『複利の力』を『長期で利用する』ことです。

その恩恵を受ける前に大きな損失を被って市場から退場してしまっては勿体ないと筆者は考えます。

サイドFIRE達成への道が遠いと感じたら

もしサイドFIRE達成への道のりが遠すぎると感じたら取り合えずサイドFIREの半分の金融資産を目指しましょう。

サイドFIREの半分の額も人によって違うのですが、一つの目安となるのが金融資産1000万円となります。

FIREが4000万円だとするならば随分と少ない額に思えるかもしれませんが、投資をする上で1000万円という額は非常に大きな金額です。

具体例を出すと、同じ10%のリターンでも10万円を投資した場合は1万円ですが、1000万円を投資すれば100万円のリターンとなります。

1000万円の金融資産があればその後の資産の増え方も目に見えて違ってきます。

なのでまずは金融資産1000万円を目指すのは悪くない目標だと筆者は考えます。

もしそれでもまだまだ遠いと感じたら、クリアする最初の段階として100万円、その次は200万円、300万円とステップを小さくして徐々にハードルを越えていくのが有効です。

重要なことは短期間で大きなリターンを得ようとする事よりも長期間で投資を継続していくことにあります。

そして一定の期間が経てば身に着けた投資習慣は定着していくので継続がどんどん楽になっていきます。

そうなればあとは平常運転でも資産は増えていきます。

その為にもまずは着実な一歩を踏み出す。

そしてせっかく踏み出した一歩を途中で止まらずに、継続するためにも積立NISAなどのお得な制度も積極的に利用していきましょう。

まとめ

  • FIREとは前半が経済的自立、後半が早期リタイアを意味する。
  • FIREを達成するためには資産収入が生活支出を上回る必要がある。
  • サイドFIREはFIREの半分の金融資産で達成できる。
  • サイドFIRE達成することにより金銭的な余裕や精神的な余裕、時間的な余裕を得ることが期待できる。
  • サイドFIREを達成するポイントは3点。

①生活コストを下げて月々で必要な生活費を計算する

②サイドFIREで必要な資産額を把握する

③余ったお金を長期継続で投資していく

  • サイドFIREに必要なおおよその金融資産額は、月の生活費×12ヵ月×25×1/2 で分かる。
  • VTIやSP500に連動するインデックスファンドへの長期継続投資は複利の力を最大限に利用できる。
  • 積立NISAは国が後押しする強力な資産形成ツールなので積極的に利用すべし。
  • 車やマイホーム、高額な情報商材などへの出費は控えるべし。
  • 投資は長期継続を前提に焦りは禁物。
  • 他人と投資パフォーマンスを比較することは百害あって一利なし。
  • どんな時にも長期の積立投資は止めるべらかず。
  • サイドFIREまでの金融資産は遠いと感じたら100万円、500万円、1000万円とスモールステップで目標を達成していこう。